アイゼン

アイゼン

アイゼンとは、登山道具の一つで、氷雪上を歩く際に滑り止めとして靴底に装着する金属製の爪のこと。ドイツ語の「シュタイクアイゼン(Steige-isen)」を略して「アイゼン」と呼ばれる。なお、英語では「クランポン(Crampons)」と言う。

アイゼンの爪の本数は、4本から14本程度までと幅広く、本数が多いほどグリップ力が強くなる。4本から8本のものは軽アイゼンと呼ばれ、低山や夏山の雪渓を歩く際に用いられる。また、10から14本のものは、より厳しい登山向きでおもに厳冬期に用いられ、急斜面でもグリップ力が出るように、つま先部分の2本の爪が前面に出ているのが特徴。

装着方法には、紐を使ったバンド式、スキー靴のように金具で留めるワンタッチ式、二つを合わせたセミワンタッチ式がある。バンド式は、おもに爪が10本以下のアイゼンに使用される。ワンタッチ式は、靴の前後に「コバ」と呼ばれる装着用の切れ込みが必要なため、専用の靴でなければ装着できない。

素材はアルミニウム合金、クロームモリブデン鋼(特殊鋼)、チタン合金、ステンレスなど、おもに鋼鉄が用いられ、素材により軽量性や耐久性などの特徴が異なる。製造方法は初期の鍛造式から変わり、現在は加工しやすいプレス式が主流となっている。

1908年にイギリス人登山家のオスカー・エッケンシュタインが10本爪のアイゼンを設計し、その設計を元にイタリアのGRIVEL社が生産を始めた。

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<1583>  2013.7.31更新