スリックタイヤ

スリックタイヤとは、タイヤ表面に溝が全くない、モータースポーツ用タイヤのこと。日本では、道路運送車両法により自動車につけて公道を走ることはできない。路面との摩擦による発熱でタイヤ表面を溶かし、路面に粘着してグリップ力を上げるため、乾燥舗装路面において抜群の性能を発揮する。溝がなく一見すると滑りやすいように思われるが、地面との接地面積が大きいほどグリップ力が上がるために、溝がない方がよりグリップ力が高い。雨天時は表面に溝がない特性からハイドロプレーニング現象を起こしやすく、グリップ力も低下するため、使用されない。

スリックタイヤの寿命は、通常のタイヤのスリップサインと同様の働きをする小さな穴が空けられており、この穴が無くなるほど消耗することが寿命の目安となっている。元来、グリップ力による速度向上が目的とされているタイヤであるため、寿命を過ぎたタイヤの性能低下は著しく、交換せずに走行を続ければ競争力が下がる。

F1では1997年までスリックタイヤが使われていたが、1998年より使用が禁止され4本の溝がついたグルーブドタイヤの使用が義務付けられた。2009年のレギュレーション変更により、再びスリックタイヤの使用が認められた。

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<636>  2009.10.22更新