しょっきり

初切

初切とは相撲の技や禁じ手をコミカルに演じる見世物のこと。江戸時代から余興として行われており、現在では花相撲や地方巡業などで演じられる。「初切」とは「初めから終わりまで」という意味で、本来は相撲の四十八手を次々と見せるものだったが、今日の初切はコントのようなエンターテイメント色の強い見世物となっている。

二人の力士が土俵に上がり、塩を大量に撒いたり、相手を蹴り飛ばしたり、力水を口に含んで相手に吹きかけるなど、ありとあらゆるパフォーマンスが繰り出される。また、通常の取組のように反則負けになることはなく、行司が注意したり、取り直しをさせて、何度も取組が繰り返されるなど、行司も見世物に加わって演じる。最終的には勝ち負けをつけて、勝ち名乗りをもって終演となる。

おもに幕下力士によって演じられるが、初切の際には、十両以上の関取のみが結うことができる大銀杏を特別に結うことができる。

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<1662>  2014.10.20更新