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イヌシュク イヌクシュク

カナダの極北に住む先住民族イヌイットが石や岩でつくる人型の石像のこと。人間が両腕を横に伸ばしたような形をしている。狩猟の目印や食料の保存場所としての目印、また吹雪などの際の道標といった目的で作られたといわれている。

石や岩を積み重ねただけで形成されており、接着剤などは使われていない。積み重ねられた石や岩の隙間を覗くと次のイヌシュクが見えるように配置されていたといわれている。イヌシュクという言葉の意味には諸説あるが、ひとつには歓迎という意味が含まれていて、先住民族たちが客人を招くときの案内としての役割も持っていたのではないかといわれている。

カナダのウィスラー山山頂にあるイヌシュクなどが現存のものでは有名で、観光スポットとしても人気がある。

2010年のバンクーバーオリンピックでは、このイヌシュクがロゴマークとして使われ、イヌイット語で友達を意味するイラナークと名付けられている。

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