デフリンピック
デフリンピックとは、聴覚障害者のためのオリンピックのこと。1924年に国際ろう者競技大会という名称でフランスのパリで設立された。1967年に世界ろう者競技大会と改称した後、2001年にローマで開催された第19回大会からIOCの承認を受け、名称がデフリンピックとなった。なお、競技はオリンピックと同じルールで運営されている。国際的なスポーツ大会であり、約80カ国、約4000人が参加し、競技に加えて国際手話によるコミュニケーションで友好を深めている。
4年に一度開催され、夏季大会と冬季大会が行われている。夏季の競技は、陸上や球技、格闘技のほか、自転車競技、オリエンテーリングなど多岐にわたり、全20種目が行われる。また、冬季の競技は、アルペンスキー、スノーボード、クロスカントリー、アイスホッケー、カーリングの全5種目が行われる。
国際ろう者スポーツ委員会が運営組織となり、聴覚障害者自身によって運営されている。デフリンピックへの参加資格は、補聴器を外した裸耳状態での聴力損失が55デシベルを超えていて、各国のろう者スポーツ協会に登録している者となっている。身体の安全を確保するため、競技中に補聴器を装用することは禁止されている。なお、聴覚障害者はパラリンピックへの出場が認められていない。