ムエタイ

ムエタイとは、タイに国技として古くから伝わる格闘技。発音的には「ムワイタイ」「ムアイタイ」が正しく、「ムワイ」「ムアイ」が戦う、格闘を意味する。両手両肘、両足両膝を使って相手を攻撃する。他国からの侵攻に備えるための手段として発達したが、その頃の実践的なムエタイをとくに「古式ムエタイ」と呼ぶ。第一次世界大戦後ごろにスポーツとしての側面が強い現在の近代ムエタイが成立した。ムエタイを日本風にアレンジしたものがキックボクシングである。ムエタイの試合はボクシングと同様に体重による階級分けがされており、ボクシングと同じく四角いリングの上で下半身にボクサーパンツ、両手にグローブを着用しておこなう。選手は試合の前に勝利を願い、闘争心を高めるための「ワイクルー」と呼ばれる独特の踊りを踊る。

ムエタイではミドルレンジでのパンチやキックがおもな攻撃となるが、首相撲と呼ばれる相手に接近して相手の首を両手で捕まえて膝蹴りなどをするショートレンジでの攻撃は高度なテクニックとしてジャッジや観客への評価が高い。

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      <218>  2008.7.22更新