かえしうま

返し馬

返し馬とは、返し馬とは、パドックで周回を終えた馬が本場馬へと移動した際、レース発送前にコースを走ることである。競走馬の準備運動を兼ねたファンへの馬体お披露目サービスの一環でもある。そのため、原則として返し馬ではゴール板の前を1度通らなければならないことになっているが、申請すればその限りではなくなる。

基本的に返し馬では、競走馬のスタミナを損なわないように、並脚でゆっくりと走らせる場合が多い。身体を慣らす、という意味合いが強いため、思いっ切り走らせる必要性もない。

また、競走馬が大観衆の前に出る最初の機会でもあるため、場内の雰囲気に慣らすという精神的な意味合いがあることもある。精神的にナイーブな動物であるサラブレッドは、大観衆の歓声を聞くことで興奮状態に陥ってしまうことも少なくなく、騎手がなだめながら競走馬を落ち着かせ、ベストに近い状態でレースに臨めるようにするのも返し馬での行為のひとつとなっている。

過去には、興奮状態に陥った馬が騎手を振り落とし、コース内を暴走してしまうケースも見られる。これを放馬という。

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<827>  2010.4.28更新