てつぼう

鉄棒

鉄棒とは、体操競技で用いる器械、また、その器具を用いて行う男子体操競技の一種目のこと。

鉄棒は2本の支柱の間にバーを通してある鳥居型の器具。大きさは場面によってピンキリだが、公式試合では長さ240cm、高さ280cmの鉄棒が用いられる。

鉄棒種目は、持ち手をかえながら懸垂をしたり、空中での回転、飛び越しなどアクロバティックな手放し技などをとまることなくスムーズに行い、その完成度と美しさを競う種目。

男子種目であり、かつ演技中の静止は一切認められないため、非常にダイナミックな演技が見られる種目で男子体操競技の華とも言われる。特に、コールマンコバチのようなバーから手を放し空中でアクロバティックな動きをする離れ技と、最後の着地につながる下り技が大きな見所で人気が高い。

鉄棒種目に秀でた選手は、トカチェフの考案で離れ技を広めた旧ソ連のアレクサンドル・トカチェフ元選手が有名。種目別の中では最も日本人選手の優勝率が高い種目で、日本人選手では小野喬元選手や塚原光男元選手、中山彰規元選手、森末慎二元選手などが金メダルをとってきた。近年では2003年の世界体操選手権の種目別鉄棒で鹿島丈博選手が優勝している。

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<317>  2008.8.26更新