Dスコアとは、体操の大会における得点算出の際に弾き出されるスコアのこと。DifficultyのDからきており、選手が繰り出した技の難易度点となっている。技が成功した時点で、その形や美しさなどは関係なく、技によって定められた難易度ごとの得点が加算していく。
技によって割り振られた難易度の得点のことを難易度価値点と呼び、Aの0.1点からGの0.7点まで、0.1点刻みで難易度が振り分けられている。例えば、B難易度の技(0.2点)を10回成功させたら、2点が加算される。
また体操競技では、演技全体を5つにグループ分けされた技で構成しなければならないため、各グループの技を最低でも1つは行わなければならない。演技の最後を締める「終末技」以外の4グループは、1つでも技が行われた時点で0.5点が加算される。終末技では、C難易度以上の技を行うことで、難易度ごとにグループ点が計上される。
これら難易度価値点と、グループ点に加え、ゆか競技と鉄棒競技では、条件を満たした技と技の連続によって組み合わせ点も加算されることがある。
つまり、Dスコアとは、難易度価値点+技のグループ点(+組み合わせ点)となる。
体操競技の得点算出は、このDスコアとEスコアを足し、更に減点を加えたものが選手の最終得点となる。
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