サッカーの女子日本代表であるなでしこジャパンが女子ワールドカップやオリンピックで活躍するために、日本サッカー協会が海外移籍した女子選手を支援している海外強化指定制度で指定された選手のこと。欧州や米国などのレベルの高いリーグでトレーニングや試合を経験し、個人の強化を図ることを目的に、2010年に海外強化指定制度が創設された。
具体的には、移籍支度金として20万円、移籍期間中の滞在費として日当1万円が支給される。男子サッカーとは異なり、女子サッカーでは海外のトップリーグに移籍したとしても必ずしも高額な年俸が貰えるわけではない。そこで、経済的な心配をすることなく海外で経験を積めるように制度が設けられた。
2010年にアメリカ女子プロサッカー(WPS)に移籍していた澤穂希や宮間あやを始めとして、2011年6月に東京電力マリーゼからWPSのボストンブレーカーズに移籍した鮫島彩や、7月に浦和レッズレディースからドイツ女子ブンデスリーガ1部の1.FFCフランクフルトに移籍した熊谷紗季など、海外に移籍した選手は軒並み強化指定選手に指定されている。
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