スポーツ辞典 s-Words

アルペンスキー

主にヨーロッパアルプス地方で発展したスキー技術。スキー技術としてはアルペンスキーのほかに北欧スカンジナビア地方で発展したノルディックスキーがある。ノルディックスキーがかかとが持ち上がる構造になっているのに対し、アルペンスキーではかかとはビンディングに固定されたものとなっているためスピードに強く、いかに斜面を早く滑り降りるかを競うレースが古くから行われており、オーストリアやスイスでは国技となっているほどメジャーなスポーツとなっている。レースでは旗門により制限されたコースを滑走してスタートからゴールまでのタイムを競う。レースの種目は旗門間の距離(ターン弧の大きさ)によって分けられており、旗門間の距離が長い順に滑降(ダウンヒル)、スーパー大回転(Super G)、大回転(ジャイアントスラローム:GS)、回転(スラローム:SL)などに分けられる。旗門間の距離が長いほど滑走スピードは速くなり、逆に旗門間の距離が短くなるほど高いターン技術が要求される。種目によって重要視される技術が違ってくるため、選手は各種目用に開発されたスキー板を使用する。一般にダウンヒル、Super-G用のスキー板は長さが長く、サイドカーブの緩い(回転半径の大きい)ものを使用し、GSSLは長さは短めでサイドカーブのきつい(回転半径の小さい)ものを使用する。19990年代後半にカービングスキーと呼ばれるスキー板が登場したことによりスキーヤーはより簡単に高速ターンができるようになったため、滑走スピードはますます高速化している。

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