スペイン語で「伝統の一戦」を意味する言葉。日本では、クラシコと略されることも多い。スペインサッカーリーグのリーガエスパニョーラにおいて、レアルマドリードとFCバルセロナの1戦をエルクラシコと呼ぶ。スペインの都市の中でも一際大きい都市であるマドリードとバルセロナを本拠地に持つ2つのチームは、双方共に技術レベルが非常に高いこともあり、ライバル意識が根強いものとなっている。それぞれの市民の対決意識も強く、試合も異様な盛り上がりを見せるため、エルクラシコと名付けられた。
エルクラシコが異様な盛り上がりを見せるようになったきっかけは、第二次世界大戦前後に続いたフランシス・フランコによる独裁政権であるといわれている。フランコ政権はバルセロナのあるカタルーニャ地方を圧制しており、また、フランコ自身がレアルマドリードを優遇していたことから、バルセロナはサッカーでレアルマドリードに勝利することでカタルシスを得られた、といわれている。
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