オリンピックムーブメントの象徴となるマークのこと。5色の輪を重ねたマークであることから、日本ではオリンピックのことを「五輪」とも呼ぶ。1894年の近代オリンピックの創始者であり、国際オリンピック委員会(IOC)の第2代会長を務め、オリンピックの父と呼ばれるフランスの教育者、ピエール・ド・クーベルタン男爵によって考案された。
オリンピックシンボルは、青、黄、黒、緑、赤の5色の輪で構成される。5色の組み合わせの由来には諸説あるが、日本オリンピック委員会(JOC)の公式見解は、5つの輪はヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアの5大陸を示しているとする「5大陸説」である。また、JOCは輪の色と大陸には関連がないとしているが、青がオセアニア、黄がアジア、黒がアフリカ、緑がヨーロッパ、赤が南北アメリカを表すという説もある。
そのほか、水、砂、土、木、火の5つの自然現象を表すという説や、情熱、水分、体力、技術、栄養のスポーツ5大鉄則を象徴するという説も存在する。また、背景の白と5色をすべて使用すると、全世界の国旗が描けるとする説もある。
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