スポーツ辞典 s-Words

カーリング

氷のリンクの上をストーンと呼ばれる石を滑らせて、ハウスという対象の円の中に入れて得点を競うスポーツ。

1チーム4人で構成され、それぞれがリードセカンド、サード、スキップと役割を担う。1エンドに1人2投ずつストーンを投げ、相手チームと交互に1投ずつ投げるため、1エンドに16個のストーンが投げられることになる。試合は全10エンドで行われるが、予選試合など小規模なものだと8エンドで終わる場合もある。10エンド終了時の得点の合計で勝敗が決まり、同点だった場合はサドンデスの延長戦になる。

16個のストーンを投げ終わった時点で、ハウスと呼ばれる円の中心に最も近いストーンを投げたチームがそのエンドを勝利する。負けたチームのストーン8個のうち、最もハウスの中心に近いストーンよりもハウスの中心に近いストーンの数が勝利チームの得点となる。例えば、ハウスの中心に1番目と2番目に近いストーンがAチームのものであり、3番目に近いストーンがBチームのものであった場合、このエンドはAチームが2得点を取って勝利する。次のエンドでは、前のエンドで勝利したチームが先攻となりストーンを投げる。

投球者はまず、ストーンを持ってハックと呼ばれるスタート地点に足を掛け、蹴って前へ滑り出す。ハックからハウスまでは約40mあるが、ハックから蹴り出して10.06m先にあるホッグラインまでにストーンから手を離さなければいけない。

また、投げたストーンが、サイドラインに触れたとき、バックラインを超えたとき、ハウスの手前にあるホッグラインを超えていないときは、アウトとなりリンク上からストーンが除かれる。ホッグラインはハック側とハウス側に2本ある。

カーリングは15世紀頃にスコットランドで生まれ、北米に移り住んだ人々によってカナダに広められ、1807年にカナダで王立カーリングクラブが設立された。1998年の長野オリンピックから、冬季オリンピックの正式種目として認定され、注目度がますます高まっている。日本では、チーム青森が世界の舞台で健闘するなど盛り上がりを見せている。

カーリングというスポーツが、スポーツ精神を非常に重んじるスポーツであるため、相手チームのミスに対して喜んだりすることは禁止されている。また、試合途中で自チームに勝ち目がないと判断した場合、チーム内のスキップが相手に握手を求めることでギブアップを表明することができるのも、スポーツ精神の表れとされる。

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