クレイコートとは、テニスコートのひとつの種類であり、土でできたコートとなっている。地盤の上に砕石や砂利、赤土、粘土、化粧砂などを重ねた構造をしている。硬式テニスでは、球速が最も遅くなるコートである。また、ボールの弾みも弱いため、ラリーが続きやすくなる。選手の足腰への負担が軽いことが一番の特長である。テニスの4大大会では、全仏オープンがクレイコートを使用している。
クレイコートは、メンテナンスに手間が掛かるコートとしても知られている。夏場はコートの表面がひび割れたり、土埃が立つのを防ぐために、水を撒いてコートを湿らせる必要がある。また、試合後はローラーがけやブラッシングが欠かせない。さらに、霜柱が立つ冬場や、雨天の日とその翌日は、表面に凸凹が生じてコートが使えない場合もある。
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