自転車の、1分間あたりのクランクの回転数のこと。ペダルを漕ぐ速さを示す。ケイデンスは、より効率的でスピーディーな走りをめざす際に重要な指標となる。ケイデンス(cadence)とは英語で「韻律、リズム」の意味であり、ケイデンスが一定に保たれるほどエネルギー効率が高くなり、ケイデンスがある程度高いほど疲労度が小さくなる。ケイデンスを計測し、意識的にコントロールすることで、より効率的で快適な走りが可能になる。ケイデンスはギアの歯数やタイヤの外周長、時速から計算することができるが、近年では、ケイデンス計測機能付きのサイクルコンピュータで簡単に計測し、ケイデンスを意識しながら走行することができる。
具体的には、「rpm(revolutions per minute:回転/分)」という単位で表され、平均的な適正ケイデンスは70〜75rpmとされる。ただし、適正ケイデンスは、個人の好みや体力、自転車種や乗車目的によって異なる。例えば、初心者の場合やシティ車では、65〜75rpmが適正とされるが、トップアスリートが競技をする場合は、80〜100rpmが適正とされる。なお、ケイデンスは高すぎても良くない。通常100rpmを超えると、1回漕ぐごとにペダルに与える力が弱まっていき、馬力の小さい非効率な走りになる。
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