サーフェスとは、英語で「表面」の意味であり、とりわけテニスにおけるコートの材質のことを指す。テニスでは、コートの材質によって球速やバウンド、弾道などが変わり、プレーや勝敗に影響を与える。主なサーフェスの種類として、クレイコート、ハードコート、グラスコート、オムニコートがある。
クレイコートは土のコートであり、摩擦によって球速が遅くなり、ラリーが続きやすいといわれる。ハードコートは合成樹脂などでコーティングされたコートで、球速が早くなる。グラスコートは天然芝のコートであり、ハードコートよりも球速が早く、バウンドが不規則になるという特徴がある。オムニコートは「砂入り人工芝コート」とも呼ばれ、人工芝に砂をまいたコートである。オムニコートは性質がクレイコートに似ていて、ハードコートよりも球速が遅くなる。
4大大会では、ウィンブルドンがグラスコート、全豪オープンと全米オープンがハードコート、全仏オープンがクレイコートを使用している。日本国内ではオムニコートが広く普及している。
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