フリースタイルスキー競技の一種目。バンクやウェーブ、テーブルトップなどの障害物が設定されたコースを4〜6人が同時にスタートしてゴールへの着順により勝敗、順位を決定する。アルペンスキー競技が旗門によって制限されたコースを一人ずつ滑走してタイムを競い、滑走技術によるスピードの極限を追求するのに対し、スキークロスでは同時に複数の選手が滑走して順位を争うことから対人的な要素が大きく選手同士の駆け引きが勝負を左右する、という醍醐味がある。アルペンスキー競技ではベストのライン取りは通常1本であるが、スキークロスでは選手同士の駆け引きによって様々なライン取りが展開される。スキークロス競技ではヘルメットの着用が義務づけられ、安全上アルペンレースで使用するレーシングワンピースの着用は禁止されている。また、ほかの選手をつかんだり、殴ったり、ストックで突くなどして滑走を妨害することも禁止されている。
FISワールドカップにおいて2002-2003年のシーズンより正式種目となり日本の瀧沢宏臣選手が総合優勝したことにより注目を浴びた。また2010年バンクーバー大会からはオリンピックでも正式種目となる。
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