スポーツ辞典 s-Words

ストック

スキー滑走時において二本一組で両手に1本ずつ持ち、バランスを保持するために用いる杖。バランスを保持する以外にターン時にタイミングをとってリズミカルに滑走する目的においても有効であり、このときのストックをさばく技術を「ストックワーク」と呼び効率よく正確で安定したターンをするための重要な要素となっている。

ストックの両端には手で握る部分のグリップとその反対側の雪面に接地する部分にはリングが装着されている。グリップとリングの間の部分をシャフトと呼ぶ。グリップは正確なストックワークを行うためのものであり、リングはストックが雪の中に沈んでしまうのを防ぐためのものである。また滑走中にストックが手から離れないようにグリップにはストラップが取り付けられており、手首にストラップを通してグリップを握る。シャフトの素材は従来アルミが使用されていたが、より疲れにくく軽快なストックワークを目的としてより軽量なカーボンが現在では主流になりつつある。

ストックの長さは肘を直角に曲げたときにストックの先端が雪面に付くくらいが一般的な目安とされている。スキーのスタイルや好みによってもその長さは異なってくるが、カービングスキーの発達により滑走スピードが高速化し、よりコンパクトなストックワークが求められるようになったことで従来に比べてに全体的に短かめになる傾向にある。またコブ斜面など不整地面を素早く滑り降りる必要のあるモーグルにおいてもストックの長さは短めとなっている。

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