スピードスケートの競技形式のひとつ。二人の選手が、一周400mまたは333.3mのトラックを、周回ごとにインコース、アウトコースを交互に滑る形式のこと。
スタートラインとゴールラインが引かれているストレートをホームストレートといい、反対側のストレートをバックストレートという。バックストレートには、クロッシングゾーンとよばれる交差区域が設けられており、このゾーン内で、お互いの選手はインコースとアウトコースを入れ替える。その際、インコースの選手は、アウトコースからインコースへと移行しようとしている選手の妨害をしてはならず、もし衝突があった場合、アウトコースの選手に故意の妨害行為がない限り、インコースの選手の責任となる。
スピードスケートの成績はタイムで争われ、選手のスケート靴の先端がゴールラインに達した瞬間がゴールとなる。仮に、選手がゴール直前で転倒した場合も、スケート靴がゴールラインに達した時間が計られる。
ダブルトラック形式は、選手に明確な形での決着を意識させる目的と、記録を伸ばすモチベーションを高める効果を狙っている。近年では、更なる記録更新へ向け、空気抵抗を減らしたウェアやスラップスケートなど、様々な競技装備の試行錯誤が続けられている。
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