ランニングアプローチを容易に行なうために設計されたクラブのこと。パターと同様の打ち方をするが、パターに比べロフト角が大きいためボールが上がる。メーカーによってはチッパーという呼称を採用せず、ランニングウェッジやアプローチパターという名称を冠していることもある。
形状としては一般のアイアンクラブよりはパターに近いものの、ゴルフ規則上アイアンクラブに分類される。そのため、アイアンクラブの規格を満たさなければ違反クラブとなる。例として、アイアンクラブのグリップの断面は円形でなければならないが、チッパーについても、断面が円形でないグリップを装着すると違反となる。かつてこのような違反チッパーが発売されていたためか、チッパー全般について違反クラブという誤解が存在するが、上述のようにアイアンクラブの規格を満たせば適合クラブであり、実際にプロゴルフツアーにおいても用いられることがある。
なお、チッパーは邪道である、と言われることもあるが、これは、プロゴルファーの使用例が少ないことから、ウェッジや一般のアイアンクラブを使ったアプローチが正統派であると考えられていることに因る。しかし前述の通りプロゴルファーも戦略によってはチッパーを使用することがあり、使用例が少ない主な理由は、14本という限られた本数の中でランニングアプローチ専用のクラブを入れる余裕が無いためだと考えられる。
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