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トミージョンしゅじゅつ

トミー・ジョン手術 側副靭帯再建手術

肘の靭帯が断裂または損傷した際に受ける靭帯再建手術のこと。おもに野球の投手が受ける手術であり、利き腕の肘の酷使により断裂、損傷した靭帯を再建する。まず、損傷した靭帯を切除した後、反対側の腕や脚から不要な靭帯を採取して、切除した箇所に移植する手術となっている。

手術後には1年以上にわたるリハビリが必要とされている。具体的には、手術した利き腕を日常生活に支障なく動かせるようになるまで2ヶ月かかり、その後、軽めのウェイトトレーニングを開始して徐々に負荷を加えていき、4ヶ月間にわたって腕全体を強化する。続いて、投球を開始し、実戦に復帰するのは手術の12〜15ヶ月後となる。

1974年に初めて靭帯再建手術を受けたのがMLBのドジャースに所属していたトミー・ジョンであり、彼の名前にちなんで「トミー・ジョン手術」と呼ばれる。トミー・ジョンは手術後、164勝をマークし46歳まで現役を続けるなど活躍した。日本人投手では、村田兆治や荒木大輔、桑田真澄などがトミー・ジョン手術を受け、その後復帰した。

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