同じ組み合わせの馬により複数回競走を行い、勝ち馬を決定するレース方式のこと。1回の競走を1ヒートと呼び、同じ馬が2回もしくは3回勝つまでレースが行われる。18世紀後半頃まではヒートレースが主流であったが、競馬が産業としての要素を持ち始めた頃から衰退し、19世紀にジョッキークラブが禁止措置を行った後はほぼ開催されることがなくなった。
着差がわずかだった場合、当時は人間の目による勝利判定が行われていたため、当該レースは同着による無効とされた。また、勝馬に240ヤード(約220m)以上の差をつけられて負けると失格になるというルールがあり、失格した馬は以降のヒートに出場できなかった。
そのため、第1ヒートで2着以降のすべての馬が失格となった場合、第2ヒートは行われず、第1ヒートだけでレースは終了となった。
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