陸上競技における不正スタートのこと。故意や過失にかかわらず、フライングを行った場合には失格となる。スタートの合図の号砲が鳴る前にスタートラインを越えることのほか、スタート前に静止が義務づけられている種目において、静止せずに動いてしまうことがフライングとなる。
以前は1人の選手につき、1回までのフライングが許され、2回のフライングを行ったときに失格となっていたが、2003年以降はレースにおける2回目のフライングを行った選手が失格となるようにルールが変更された。2010年の国際陸上競技連盟(IAAF)の総会では、さらにルールの厳格化が行われ、フライングを行った場合には一発で即失格となることとなった。
厳格化が行われた背景には、故意に1回目のフライングを行うケースが見られたことのほか、競技時間を短縮するという観客への配慮もある。
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