ランナーが好記録を出せるように先導して走る人間のこと。選手同士がレース前半戦の駆け引きとして、遅く走ったり、体力を消耗させることを防止する役割を果たしている。ドッグレースなどでは、機械仕掛けのうさぎを使用し、犬の獲物に見立てて犬を走らせることがペースメーカーの役割と似ていることから「ラビット」と呼ばれる場合もある。
ペースメーカーは主に、中距離以上の陸上競走や自転車競走などで活躍し、契約を結んだペースメーカーは、決められていた距離まで走った後、レースを離脱するのがほとんどである。ただし、ペースメーカーの受賞が認められている大会においては、最期まで走り抜き、賞が取れる。日本のマラソン大会では長い間、公然の秘密として扱われていたが、現在は市民参加型マラソンなどの大会でも、公認のペースメーカーをつけている場合がある。
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