プロサッカー選手が現在所属しているチームとの契約を維持したまま他のチームに移籍すること。正式には「期限付き移籍」と表現されるが、一般的には「レンタル移籍」と呼ばれることが多い。選手の保有権が移籍元チームから移籍先チームに移る「完全移籍」とは異なり、移籍元チームが選手の保有権を持ったまま移籍が行われるため、原則的に移籍金は発生しない。
日本国内でのレンタル移籍が行われる場合、移籍元チームと移籍先チーム、選手という3者の間で「期限付き移籍契約」が締結される。選手の報酬は移籍先チームが支払い、その金額は原則的に移籍元チームとの契約に基づくものとなっている。一般的にレンタル移籍は、移籍元チームで出場機会に恵まれない選手が他チームに活躍の場を求めるケースが多い。そのため、選手側のメリットとしては、試合への出場機会を得ることや、それに基づく勝利給などの変動報酬を得られることがある。
一方で、移籍元チームのメリットとしては、試合にあまり出場せず、チームに貢献していない選手の報酬を移籍先チームに肩代わりして貰えることが挙げられる。また、移籍先チームは高額な移籍金を必要とすることなく、選手を獲得できるというメリットがある。レンタル期間終了後は、選手は原則的に移籍元チームに戻るが、レンタル期間を延長する場合や、移籍先チームに完全移籍する場合がある。なお、レンタル移籍を経て完全移籍する際には、移籍金が半分になるという移籍先チームにとってのメリットがあるため、そのようなケースも多く見受けられる。
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