柔道競技において投技か固技の任意の技を決めることで得られる判定の一種。最も上位の判定である。試合において「一本」判定を取った選手は、「一本勝ち」という形で競技時間の終了を待たずにその試合の勝者となる。「一本」の判定基準は、固技の場合、発声あるいは合図で「参った」を表明した時、抑込技で25秒間、抑え込んだ時。投技の場合は、国際柔道連盟(IJF:International Judo Federation)ルールと講道館ルールで異なる。前者では、「相手を制しながら」相当な「強さ」と「速さ」をもって、「背中が大きく畳につくように」投げた時で、この4条件が揃うことが必要。後者では、「技を掛けるか、又は相手の技をはずして」、「相当の勢い、あるいははずみ」で、「だいたい仰向けに倒す」時で、この3条件が揃うことが必要。。世界選手権やオリンピック大会などでは前者が、全日本柔道選手権大会などでは後者が適用されている。また、「技あり」判定を2回取ることでも「一本」判定を取ることができる。スコアボードに表示される「I」が「一本」を意味し、「I」の文字の上下に試合者の「一本」判定の数が表示される。
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