スポーツ辞典 s-Words
たいそう

体操

体操器具を用いながら、倒立、回転、懸垂、振り出しなどの器械運動を行い、演技の完成度や美しさを競う競技。器具と器具の間でスピーディーな演技を巧みに行うため、一般的に、より小柄な体格の選手が有利な競技。器具別に、ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平均台、平行棒段違い平行棒鉄棒の8種目が、さらに、個人総合種目と団体総合種目がある。試合は、技の難易度を評価するA得点と、実際のできばえを評価するB得点の総合点で順位が決まる。従来は10点満点の採点システムが採用され一つ一つの技の完成度の評価を重視していたが、1976年のモントリオール五輪でのコマネチ選手(ルーマニア)の活躍以後10点満点を出す選手が多発したため、2006年以後、難度の高い技をすればするほど得点がのびる採点システムに移行した。伝統的に体操競技が強い国としてはルーマニアやロシア、中国が有名。日本も、かつては1960年から1976年まで夏季五輪において5大会連続で団体総合優勝して体操王国と呼ばれた。代表的な世界大会には、五輪、国際体操連盟(FIG:仏:Federation Internationale de Gymnastique)が主催する、世界体操選手権FIGワールドカップがある。

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