サッカーのリーグ戦やカップ戦の予選リーグなどにおいて、勝利や引き分けに応じてチームに与えられるポイントのこと。すべての試合が終わった後で、このポイントの合計によって優勝や予選突破が決定される。現在、ほとんどのリーグや大会において、勝利したチームに3、引き分けたチームに1のポイントが与えられる勝点制が採用されている。
イングランドでサッカーのリーグ戦が始まった19世紀以降、多くの国では勝利に2、引き分けに1という勝点制が用いられていた。その後、1994年にFIFAがより攻撃的なサッカーを奨励するために、勝利を重視した勝点制を導入するよう加盟国に通達したことから、現在の勝利に3、引き分けに1という勝点制が標準的となった。
日本のJリーグでは、勝点制を導入した1995年から様々な形の勝ち点が用いられてきた。導入当初は、Vゴールによる延長戦やPK戦によって必ず勝者を決めていたため、勝利したチームに3、PK戦で負けたチームに1という勝点制であった。1997年からは、90分での勝利に3、延長戦での勝利に2、PK戦での勝利に1という勝点制に変更された。その後、1999年からはPK戦が廃止され引き分けが生じることになったため、90分での勝利に3、延長での勝利に2、引き分けに1と改められた。2003年からは延長戦が廃止され、現在の標準的な勝点制を採用することになった。
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