大相撲における日本出身の横綱のこと。海外出身の横綱を「外国人横綱」と呼ぶのに対し、日本出身の横綱を「和製横綱」と呼ぶことがある。第66代横綱である若乃花以降、第67代から第70代までが外国人横綱となっており、15年以上にわたり日本人力士から横綱が誕生していない。そのため、日本出身の横綱を待望する声も多く、和製横綱という言葉が用いられるようになった。
外国人力士台頭の先駆けとしては、1972年にハワイ出身の高見山が外国人力士として初めて関脇に昇進した。その後、1987年には同じくハワイ出身の小錦が初めて大関まで昇進し、外国人力士の人気を高めた。1993年にはハワイ出身の曙が外国人初の横綱に昇進した。そして、第67代横綱からは、ハワイ出身の武蔵丸、モンゴル出身の朝青龍、白鵬、日馬富士という外国人横綱が4代続いている。
なお、外国人力士に対する措置としては、1992年にハワイ出身力士らの躍進を受け、日本相撲協会は現役外国人力士の上限を40人と定めた。2002年に上限40人という規定は撤廃され、新たに外国人力士は一部屋一人という制限が設けられた。このような制限措置は、日本人力士の育成や日本の伝統の維持につながると言われる一方、国際化の流れに逆らっているとの批判もある。
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