打撃投手とは、打者の打撃練習のために投球する選手のこと。とりわけ、フリー打撃において登板し、投球する。ティー打撃やピッチングマシーンでの練習よりも、実践的な練習を行うために、打撃投手が登用される。目的はあくまで打撃の練習であるため、打撃投手には打ちやすい球を投げることが要求される。そして、球速よりもコントロールの正確さや、リズムの良い投球が求められる。
日本のプロ野球の球団では、スタッフとして専任の打撃投手が数名所属している。おもに現役を引退した投手が打撃投手となることが多いが、プロを経験せずに打撃投手となる場合もある。打撃投手はウォーミングアップの時間も短いうえに、シーズンを通しての投球数も多くなるため、現役選手と同等か、それ以上のトレーニングや体調管理が欠かせないといわれる。
なお、シーズン前のキャンプでは、一軍などの現役投手が、自身の調整も兼ねて打撃投手を務めることがある。
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