スポーツ辞典 s-Words
すてみわざ

捨身技

自分の身体を真後ろ、または横に倒しながら相手を巻き込んでかける技。講道館柔道の3技である「投技」、「固技」、「当身技」の中の投技に含まれる。投技は、さらに立ち技と捨身技に分類され、立ち技には手技、足技、腰技の3種が、捨身技には真捨身技と横捨身技の2種が存在する。

真捨身技とは、自分の身体をほぼ真後ろに倒しながら、相手を頭越しに投げる技であり、巴投、隅返、裏投、俵返、引込返の5種類がある。横捨身技は、自分の身体を左右どちらかに倒す勢いを利用して相手を投げる技であり、横掛、横車、横落、横分、浮技、谷落、抱分、蟹挟、河津掛、外巻込、内巻込、跳巻込、払巻込、大外巻込、内股巻込という15種類があり、そのうち蟹挟と河津掛は危険な技であるため、禁止技として認定されている。

捨身技は、自分と相手の身体を倒すことによって行われる技であるため、寝技を苦手とする選手がかけるにはリスクが高い技だとされる。逆に寝技を得意とする選手にとっては、寝技での勝負に持ち込むためにも有効な技法となる。しかし、捨身技は、自ら背中を床につけて倒れる技であるため、相手に技をかけられて転倒したかのように審判に判断されてしまう可能性もあるため、注意が必要である。

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