柔道競技において投技か固技の任意の技を決めることで得られる判定の一種。「技あり」に次ぐ位の判定である。「技あり」と違い、何回「有効」判定をとっても上級判定への昇格はない。「有効」の判定基準は、固技の場合、「抑込技で15秒以上、20秒未満抑え込んだ時」。投技の場合は国際柔道連盟(IJF:International Judo Federation)ルールと講道館ルールで異なる。前者では、「相手を制して」投げ、「一本」の条件のうち、「速さ」と「強さ」、「背中が大きく畳につく」のどれか2つが部分的に欠けた時。後者では、「技を掛けるか、又は相手の技をはずして」、「相当の勢い、あるいははずみ」で、「だいたい仰向けに倒す」の「一本」の3つの条件の内2つが部分的に揃わない時。世界選手権やオリンピック大会などでは前者が、全日本柔道選手権大会などでは後者が適用されている。試合中は、スコアボードに表示される「Y」が「有効」を意味し、「Y」の文字の上下に試合者の「有効」判定の数が表示される。
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