スポーツ辞典 s-Words
だんちがいへいこうぼう

段違い平行棒

体操競技で用いる器械、また、その器械を用いて行う女子体操競技の一種目のこと。

段違い平行棒は、高さ170cmの低棒と高さ250cmの高棒という高さの異なる2本のバーが、130〜180cmの間隔で平行に設置された器械。段違い平行棒種目では、この2本のバーの上下間で、持ち手をかえての懸垂振動技や、手放し技、連続回転などのアクロバット技を行うすることで、敏捷さや姿勢の美しさを競う。

停止することのないスムーズなアクロバット技が続く点で、男子鉄棒と似ているが、より間隔の狭い限られた空間で大車輪などのダイナミックな技を行う点で、より柔軟な動きが可能な女子体操種目ならではの見応えがある。

種目別段違い平行棒では、伝統的にルーマニアやハンガリー、旧ソ連などの、旧東欧圏が強い。特に、モントリオール五輪(1976年)で五輪史上初の10点満点を出したルーマニアのナディア・コマネチ(Nadia Comaneci)元選手が有名。近年では米国や中国の優勝率が増している。日本が種目別段違い平行棒でメダルを獲得したことはないが、近年では、北京五輪の予選では鶴見虹子が17位、黒田真由が28位の成績を残している。

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