サッカーの試合において、水分補給のために設けられるタイムアウトのこと。一定条件を超えた猛暑下で行われる試合で実施され、前後半それぞれの中盤ごろに審判がプレーを一旦中断して、選手に水分補給を促す。
サッカーの試合では、フィールドの外側に水分補給用のボトルが用意されており、アウトオブプレーの際に選手が自主的に水分補給することができる。しかし、試合の状況やポジションなどによっては、なかなか水分補給ができないことも考えられ、猛暑下の試合は熱中症などを引き起こす危険性がある。そのため、FIFAやJFAでは給水タイムに関するガイドラインを定め、積極的な水分補給を奨励している。
試合の流れに影響しないスローインやゴールキックなどのアウトオブプレーの際に、審判の指示によって給水タイムがとられ、選手だけでなく主審や副審も水分補給を行う。なお、選手はライン上で水分補給を行う必要があり、フィールドの外に出てはいけない。また、なるべく早く試合を再開するため、戦術指示などは禁止されている。給水タイムで消費した時間は前後半それぞれのロスタイムに追加される。
2014年のブラジルワールドカップでは、給水タイムがワールドカップ本大会としては初めて導入され、キックオフ時の気温が31度を超えた場合などに、前後半30分ごろに給水タイムが設けられる。
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