スポーツ辞典 s-Words
りんこう

輪行

自転車を、電車、バス、飛行機、船舶などの公共交通機関にのせて運ぶこと。レースやツーリングの出発地に向かう場合、陸上ルートがない場合、行程を短縮する場合、走行に適さないルートを回避する場合、故障により走行不可能になった場合などに用いる自転車の運搬方法である。

一般的に輪行時には、専用の輪行バッグに自転車をコンパクトに収納して運ぶ。このコンパクトになった状態を輪行状態と呼ぶこともある。折りたたみ自転車の場合は折りたたむことで、その他の自転車の場合は基本的に、フレーム部分と前輪、後輪の3パーツに分解することで輪行状態にする。クイックレバー方式のホイールは簡単に外すことができるが、そうでない車種や、ハンドルや前後のキャリアなど他のパーツを外す必要のある車種もあり、車種によって1回の輪行にかかる時間も異なる。また、バスや飛行機のトランクに預けることで車体が損傷を受けやすい場合は、より頑丈な梱包が必要になる。さらに、分解することで支点がずれるため、輪行状態の自転車は分解前の自転車よりも車体が重く感じ扱いにくくなる。そのため、輪行はある程度の慣れが必要となる作業であると言える。

一方、自転車を折りたたんだり分解したりしないでそのまま公共交通機関にのせることができる場合もある。これは、車両駐車スペースを持つフェリーや、自転車専用の収納設備を備えた一部海外の電車やバスにおいてのみ可能な輪行である。さらに、可能とされる路線においても、時間帯や区間によって持ち込みが制限される場合もあり、少数派の輪行方法であると言える。

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